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2020年6月19日金曜日

日本人に国民集団免疫は期待できないのか:ネットワークビジネスのための免疫セミナー

ネットワーカーのための免疫セミナー第32回

今回の内容は
日本人に国民集団免疫は期待できないのか

ネットワークビジネス従事者の皆さん、ビジネスにお誘いする際には、正しい知識の基、正確に説明しましょう!

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日本人に国民集団免疫は期待できないのか

国民の多くが感染症に感染すると、国民的な免疫が備わることで、それ以上は感染が広がらない、収束に向かっていくという考えがあります。この国民集団免疫を期待して、経済活動を優先したために、かえって新型コロナウイルスの感染を拡大させてしまった国が国際的に批判されていますが、我が国は国民集団免疫を考える前に、感染拡大カーブが緩やかになり、収束に向かって進んでいく状況になっています。

この結果を見て、感染対策の勝利だと発言している人がいたものの、政府の認識としては対策の評価ではなく、「国民の我慢のおかげ」との見解が公式発表の場で語られていました。日本人は、もともと免疫力が強いので抑え込めたという考えを示していた専門家もいましたが、日本人は世界的に見ると免疫力が高いわけではありません。むしろ低いというのが研究の世界の評価です。それにも関わらず、抑え込めたのはアジア人の特性、日本人の体質とも考えられるようになっています。

日本は島国なので、急激にウイルス感染した人が入り込むことがない環境の勝利という考えもあるのですが、歴史的に見ると島国だったことがプラスではなく、マイナスになっていました。日本の民族が大きく入れ替わったのは縄文時代の最後の段階です。縄文時代が終わったのは、弥生人に追われて自ら滅んでいったわけではなくて、島国であったことから限られた感染症しか経験していなかった民族が、大陸から渡ってきた弥生人が持ち込んだ感染症には、まったく免疫がなかったために、一気に広まり、壊滅的な状態になったと説明されています。

島国は感染症に守りがよいように見えても、広まってしまうと、そこから先に行き場がないので、逃れようがないという免疫にとっては安全とはいえない環境です。先に行き場がないということは逃げ場がないということと同時に、何度でも繰り返し襲ってくるということでもあります。

変異しない細菌であれば皆が感染してしまえば、これに生き残った人は二度と感染しないので国民集団免疫は可能かもしれませんが、新型コロナウイルスのように変異をしていくものに対しては、前のウイルスに感染したから、もう感染しないということではありません。だから、国民集団免疫の獲得という選択は向かないのではないかと考えているところです。

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