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2020年6月16日火曜日

感染拡大から考える免疫強化の入浴法。抗がん治療と免疫低下

ネットワーカーのための免疫セミナー第16回

今回の内容は
感染拡大から考える免疫強化の入浴法
抗がん治療と免疫低下

ネットワークビジネス従事者の皆さん、ビジネスにお誘いする際には、正しい知識の基、正確に説明しましょう!

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感染拡大から考える免疫強化の入浴法

新型コロナウイルスの感染拡大の予防に直接的な効果があるのかということでは確信をもってすすめられないのかもしれないのですが、体温が上昇すると免疫力が高まるというデータがあり、たった1℃の上昇で6~7倍にも高まるということが伝えられています。そのことからいうと免疫強化のためには体温を高める効果がある入浴は、できるだけ毎日続けたいものです。

とはいっても、入浴の温度によって効果が異なり、体温を上昇させればよいからといって、熱めのお湯に入ればよいというわけではありません。42℃以上のお湯に入ると、自律神経の交感神経の働きが盛んになり、脂肪の代謝が進んでダイエット効果は高まるというメリットがあるのですが、急に熱を身体の中に入れないようにするために皮膚が引き締まり、お湯の熱さにしてみると身体の温度が温まりにくくなります。

これに対して、38?40℃のお湯は熱くは感じない温度帯ではあっても、お湯の温度がゆっくりと体内に浸透して、ジワジワと温めてくれます。この効果によって、温度の割には身体が温まり、いわゆる“芯から温まる” という状態になります。38℃以下の温度では自律神経の副交感神経の働きが盛んになり、血管の緊張が緩み、血管が拡張して、血流がよくなります。血液の温度は日本人の場合には38℃前後で、温かな血液が次々に送られてくることで全身が温められます。そのことから、低めの温度であっても身体を温めることができるのです。

38℃の温度での入浴では、身体が充分に温まるまでには10分ほどの時間がかかるので、いわゆる“烏の行水”のような入浴では、その効果が得られないことになります。10分と限らず、できるだけ長めに入浴することによって、身体が温まり、免疫を高めることができるようになります。

ということで、結論としては免疫を高める入浴法は、38℃程度のぬるめの温度で、10分以上つかって、芯から身体を温めるようにするということになります。
抗がん治療と免疫低下

新型コロナウイルスに感染したときに特に注意しなければならないのは抗がん治療を受けている人だということが、女優さんの死亡をきっかけにして広く知られることになりました。

がん治療は手術、放射線、抗がん剤の3種類に大きく分けられますが、このうち免疫に大きな影響を与えるのは抗がん剤による治療です。抗がん剤は骨髄の機能を低下させることから白血球の好中球の数が減少します。抗がん性を使用すると、7~10日で白血球の数が減り始めて、10~14日で最低数になり、3週間ほどで回復してきます。この期間に新型コロナウイルスに感染すると、免疫が大きく低下していることから重症化してしまうことになるということです。

好中球が減少すると肺以外にも、口、腸、尿路、肛門などに感染症が起こりやすくなることから、抗がん剤を使用するときの注意点として、ウイルス感染症に加えて、これらの部位の日和見菌感染にも注意するように伝えられています。こういったことの対策として、抗生物質や好中球の数を増やす薬剤が処方されます。しかし、この方法も新型コロナウイルスにはあまり効果はありません。

抗がん剤を使用したときに見られる症状として、38度以上の発熱、悪寒・寒気、発汗、咳、喉の痛み、口内炎、腹痛、軟便・下痢、肛門痛、排尿時の痛み、皮膚の発疹・発赤、傷口の腫れなどがあげられています。

新型コロナウイルスと戦う免疫細胞というと抗体を作り出すリンパ球のB細胞が注目されています。なぜ、好中球が減ると免疫が低下するのかというと、免疫がチームで戦っていることに関係しています。初めに弱いものの数が多い好中球が戦い、これで勝てない外敵には大きな白血球であるマクロフェージが出撃します。マクロファージは外敵を大量に取り込んで処理していきますが、その後に、どんな敵を、どれだけ攻撃したのかを伝えるサイン物質のサイトカインを放出します。それを受けて、B細胞が外敵に適した抗体を作り出して対抗します。この一連の流れの初めのところが好中球の減少によって停滞すると抗体での攻撃が遅れてしまうようになるということです。

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