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2020年6月15日月曜日

感染拡大から考えるウイルスの変異。感染拡大から考える免疫の低下

ネットワーカーのための免疫セミナー第10回

今回の内容は
感染拡大から考えるウイルスの変異
感染拡大から考える免疫の低下

ネットワークビジネス従事者の皆さん、ビジネスにお誘いする際には、正しい知識の基、正確に説明しましょう!

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感染拡大から考えるウイルスの変異

新型コロナウイルスが他のウイルス感染よりも恐れられているのは変異して、感染力も症状も強くなることです。もともとはコウモリのウイルスが人間に感染したものと伝えられていることから、人間から人間への感染とともに、人間からペットへ、そしてペットから人間への感染も危惧されています。それ以上に危惧されているのは、人間に感染した後の変異です。

新型コロナウイルスは1つのタイプだと考えられていましたが、今ではS型とL型があることがわかり、感染力に大きな差があることが確認されています。S型はコウモリから検出されたウイルスと似ているタイプで、以前から存在していたもので、感染力はあまり強くないとされています。それに対してL型は感染していく中で変異をしたものと考えられ、感染力が強くなっています。L型が少ないならよいものの、その割合はS型が約3割、L型が約7割と推定されていて、感染が拡大するほどL型が増えていくと考えられています。

タイプが異なるということは2種類のウイルスに感染することもあるということで、これが陰性と診断されたのに、後になって陽性になるということが起こる原因ということを指摘している専門家がいますが、そうではなくて実際は陽性であるのに検査によって陰性状態であることしかわからなかった結果という従来の説を主張し続けている専門家もいます。

L型が変異をしたタイプということは、2回目の変異、3回目の変異がないとは限らないわけで、ウイルスなのに細菌と同じ変異も懸念されています。細菌は殺菌処理をすると、これに対抗するように強くなって消毒が効かなくなることがあります。これが通常の院内感染の形で、免疫力が強い医師や看護師が感染源になって患者に感染させることが多くなっています。新型コロナウイルスは医療関係者が感染して、そこから先には感染拡大しやすくなっているということを考えると、医療関係者の中で強力タイプに変異することも心配されているということです。
感染拡大から考える免疫の低下

新型コロナウイルスの感染拡大は、ウイルスの増加を抑える免疫力が低下していることが大きく影響しています。日本人は免疫力が低下していると言われるので、免疫力の低下を抑えることが重要となります。免疫低下の原因としてあげられることに腸内環境の乱れ、低体温による冷えなどもありますが、最も影響しているのは免疫細胞の働きの低下です。免疫細胞は病原菌などと戦っている免疫の本体で、白血球とリンパ球があります。

免疫細胞は軍隊のようなもので、常に戦っていると強くなっていきます。日本は衛生的な国で、島国であることから外からの病原菌などの侵入が少なく、細菌やウイルスと戦う機会が少ないことから、どうしても免疫細胞の戦闘力が高まりにくくなっています。白血球の中のマクロファージは細菌やウイルス、がん細胞などを内部に取り込んで、その中で活性酸素を発生させて身体にとって有害なものを破壊して処理しています。ただ処理するだけでなく、サイトカインという生理活性物質を放出することによって外敵の種類、数などの情報をリンパ球に伝えています。

リンパ球には抗体を作り出して外敵を攻撃するB細胞、直接的に攻撃するT細胞があります。マクロファージが常に戦っているとサイトカインが分泌されやすくなり、抗体が多くなり、的確に外敵を攻撃できるようになります。

初めて経験したウイルスについては、抗体が作られたとしても、まだ充分に攻撃するほどの数は作られることはないのですが、何度かウイルスに触れ合っていると抗体の攻撃力が高まっていきます。しかし、高まってくるのは同じウイルスに対抗する力であって、ウイルスが変異すると別のタイプになってしまうので、再び新たなウイルスに遭遇したのと同じこととなります。

こういうことでは、免疫細胞の攻撃力は日本人でも欧米人でも変わりがないことになります。それなのに欧米のほうが感染力が高くなっているのは、免疫細胞の力の差というよりも、変異したウイルスの強さのせいかもしれないという考えが広まってきているのです。

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