ネットワーカーのための免疫セミナー第14回 今回の内容は ■免疫向上のための飲酒量 ■運動による免疫力 ネットワークビジネス従事者の皆さん、ビジネスにお誘いする際には、正しい知識の基、正確に説明しましょう! |
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免疫向上のための飲酒量 新型コロナウイルスの感染拡大のための営業自粛の一環として、お酒の提供が19時までに制限されて、飲酒量が減ったという人が多いのですが、これでは飲み足らないと自宅飲みする人もいて、かえって飲酒量が増える結果にならないか心配しています。というのは、飲酒量が免疫力に影響していて、飲み過ぎは免疫を低下させるからです。 飲酒量と健康への影響について初めに研究が行われたのは血圧との関係でした。適度の飲酒量と言われる日本酒に換算して1合の飲酒では血圧は低下します。2合になると血圧は元の状態に戻り、これを超えると逆に血圧は上昇することが知られています。この理由ですが、飲酒をするとアルコールはアルコール分解酵素によってアセトアルデヒドに変わるのですが、アセトアルデヒドには血管を拡張させる作用があります。そのために血圧が低下するわけですが、飲酒が続くと血管が拡張しすぎて赤血球の流れが遅くなり、全身の細胞に必要な酸素が充分に届けられなくなります。そのために、血圧を上昇させて赤血球の流れを促進させるようになるのです。 本題の飲酒量と免疫についてですが、1合の飲酒によって免疫力は上昇します。2合まで増えると免疫力は元の状態に戻り、それ以上の飲酒量になると免疫力は低下するようになります。血圧と同じような変化をしているわけですが、その理由として血流があげられることがあります。免疫細胞は血液中をパトロールしていて、早く駆けつけるほど外敵を早く戦うことができるので、これが免疫力の向上に結びつくというのは普通に想像できることです。 しかし、本当の理由は違っている、という意見もあります。適度な飲酒とされる1合ではホロ酔い状態になり、ストレスの解消につながります。この状態のときには自律神経は抑制系の副交感神経の働きが盛んになり、リラックス状態になります。2合の飲酒では副交感神経の働きが抑えられて、興奮系の交感神経が少し戻ってきます。そして、2合を超えると交感神経のほうが盛んになります。これが免疫力に関係しているということです。 このことは、あくまで一般的なアルコール代謝力がある人の話で、お酒に弱い人は、飲酒で免疫力を高めることは、あまり考えないほうがよさそうです。 |
運動による免疫力 運動をすることは免疫力を高めると言われています。新型コロナウイルスの感染拡大に対して緊急事態宣言を首相が発出したときには、防止のために自粛するべきことを列挙したのに続いて、散歩とジョギングは制限されないとされました。これを受けて、医学や運動の研究者は運動の重要性をあげ、人が密集していなければ大丈夫ということを発信しました。 運動がすすめられるのは、単に運動不足の解消だけではなくて、免疫力が高まるからです。免疫力を高めて、新型コロナウイルスに打ち勝つ方法の一つであることから言われたことですが、運動をすれば必ず免疫力が高まるわけではありません。身体に大きな負荷をかける運動は免疫力を低下させることになります。金メダルを目指すトップアスリートやボディビルダーは、身体を追い込むところまで追い込んでいくと、一時的に免疫力が低下して、身体の状態は整ったものの、免疫力が下がったことで大切な大会の前に風邪をひいた、大会で最良のパフォーマンスが発揮できなかったということは普通にあることです。 免疫力を高める運動は、よく言われる「適度な運動」です。適度な運動については、さまざまな研究機関によって研究成果が発表されています。WHO(世界保健機関)、CDC(米国疾病予防管理センター)、AHA(米国心臓協会)は有酸素運動についてガイドラインを発表しています。対象者は中高年ですが、ウォーキングなどの中程度の運動を週に150分、できれば30分の有酸素運動を週に5回、というのが広まっていますが、この他にもランニングなどの少し激しい運動を週に75分、25分を週に3回という運動もすすめられています。 これによって、まったく運動をしていない人に比べて病気の死亡リスクが低下することがわかったのですが、運動をするほどリスクが低下するものではなくて、かえって過剰な運動は免疫力を低下させることになります。また、適度な運動であっても、体力が大きく低下している状態だと、やはり運動をすることによって免疫力が低下していくことになります。 高齢者の健康維持のために、1日に8000歩、そのうち20分間は中等度の早歩きがよいとの研究成果があり、今では1日に1万歩ではなく8000歩が目標とされるようになりました。20分間の中等度の早歩きは2000歩が目安となっています。これは免疫力を高めるためにもよい方法となります。 |
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